CHALLENGE

コスモ工機の原点と挑戦

1957年の創業以降、水道工事に「不断水工法」という革命をもたらし、 日本の水道インフラを支え続けてきたコスモ工機。 その原点と未来に向けた挑戦をご紹介します。

コスモ工機の「原点」

4人の出会いが
水道の常識を変えた。

1957年、新水道法が制定されると、水道普及率向上のため水道工事は急激に増えていきました。しかし当時は、水道管工事を行うために断水しなければならず、各地の水道局からも「市民に迷惑がかかる」といった声があがっていたのです。時代のニーズを感じた当社創業メンバーと、機械切断の構想を持つ設計エンジニアとの運命的な出会いを経て、計4名が工場の一角を間借りする形でコスモ工機は産声をあげました。創業と同時に、通水しながら水道管の分岐工事を行う工法の開発に着手。そして1959年、早くも「不断水工法」を完成させたのです。

誰もが待ち望んでいたであろう技術。全国から引っ張りだこになるかと思いきや、現実はそう甘くはありませんでした。断水せずに水道工事をするという発想が斬新だった当時において、そのメリットを理解してもらうには時期が早すぎたのです。しかし「不断水工法が広まれば、間違いなく人々の暮らしは格段に便利になる」という想いから、社用車に実際の商品を載せ、全国各地の水道局を回って不断水工法を実演する販促活動を実施。知らない町を地図を頼りに進み、新工法を披露して回りました。メンバーの目論見どおり、実際に新工法を目にした人々はその技術に魅せられ、不断水工法は次第に全国に普及。そしてそこから、人々の生活に欠かせないものとなっていったのです。

コスモ工機の「今」を知る

BUSINESS

WORK

コスモ工機の「挑戦」

#01

未来の当たり前を生む
新製品・新工法の開発。

「世界トップレベルの技術力とハイクオリティーへの追及」

私たちコスモ工機の使命は、日常の水を止めない事です。1960年に国内で初めて、水を止めずに水道管の工事を行う「不断水工法」を施工して以来、世界最高水準の技術開発を進め、ギネス世界記録に認定されました。日本初、世界最大、これからも私たちは世界トップレベルの技術力と最高品質で、今ある課題に対して全力で取り組んでいきます。

「耐震製品・耐震補強製品・補修製品の拡充へ」

現在、国内においては水道管の「老朽化」と「耐震化への対応」という二つの重要な課題に直面しています。これらを早急に対応していかなければ、老朽化や災害が原因で、断水・漏水事故に繋がってしまい、水が使えなくなる可能性が高くなります。この課題に対してコスモ工機では、「耐震性能のある継手製品や不断水製品」はもとより「耐震化されていない管路のウィークポイント部分を補強し、耐震性能を持たせる製品」を開発しています。また、漏水が起こった場合には断水せずに修繕できる「漏水補修製品」など、水道の維持管理に不可欠な製品も多岐にわたり開発しています。高品質で施工しやすく且つ低コストの新製品・新工法の実現を目指し、社会へ供給していきます。

#02

1962年から世界へ。
今後も拡がり続けるグローバル展開。

海外事業は1962年にイランへ不断水穿孔機を納入したことから始まり、1980年にはエジプト・ギニア各国で不断水工事を受注。今日ではアジア圏他、アメリカ・フランス・オーストラリア等にも展開しています。現地企業や他社では対応できない技術力をもった当社だからこそ、世界から必要とされているのです。 世界では急激な都市化や人口の増加により水需要が高まっています。当社では水が出る当たり前を世界に拡げるため、先進国に対しては“水を止めることなく工事をする特殊技術”「不断水工法」をPRし、より安定した水の供給ができるように、一方、発展途上国に対しては、低コストで簡単に設置ができる製品で、広範に水を張り巡らせることができるようにし、海外のニーズに合わせて水を安定供給できる社会を目指していきます。

#03

不断水工法は
ガスや石油にまで。
民間需要の拡大へ向けて。

50年以上前に生まれた不断水工法は進化を遂げ、水道のみならずガスや石油などさまざまな配管に応用されるに至りました。都市ガスや民間のプラント配管、産油国でのプラント、空港でのジェット燃料補給のためのパイプラインがそれにあたります。水、ガス、石油。そのどれもが生活に不可欠なものです。「止めない技術」をさらにPRし、水だけでなく、さまざまな資源を支えていきます。